小さなお子さまをもつ保護者にとって、一番の心配は、子どもが「犯罪や事故に巻き込まれること」。世論調査によると、子どもの犯罪被害の不安が「ある」と答えた方は全体の約7割にのぼりました。
最近、地域の保護者や元気なお年寄りが交代で通学路に立って、子どもたちを見守り、声がけする姿を目にします。子どもたちを守るために、地域ぐるみで取り組む、地域の人々が真剣に考える、そんな環境が求められているのかもしれません。
■子どもの犯罪被害の不安について

※出展:内閣府「子どもの防犯に関する特別世論調査」平成18年
また、子育てに関する悩みの中でも「子どもが犯罪や事故に巻き込まれること」がトップにあげられます。何よりも子どもの安全、それが子どもをもつ親の願いなのです。
※ベネッセ教育研究開発センター「第3回子育て生活基本調査(幼児版)」複数回答。
その他を含む45項目のうち8項目を図示。

子どもが犯罪被害にあう不安を感じさせる理由としては「テレビや新聞で、子どもが巻き込まれる事件がよく取り上げられるから」という漠然としたもののほか、「暗く人通りの少ない道がある」など環境面の問題、「習い事で夜遅くなる」や「一人で登下校する」など子どもの生活状況から生じる問題などがあげられています。
こうしてみると、子どもが育つ環境には「危険な場所がないこと」と「地域に子どもの見守り環境があること」が子育て環境選びの重要なポイントになるようです。
■子どもの犯罪被害について不安になる理由
※出展:内閣府「子どもの防犯に関する特別世論調査」平成18年
危険・要注意箇所とは、犯罪が起こりやすい場所であり、次のような特徴があります。
- ガードレールがない歩道
- 不特定の人が容易に入りやすい公園・空き地・デパート
- 人通りが少ない道路
- 高い塀や樹木が生い茂るなど周りから見えにくい道路
- 藪・駐車場・倉庫・空き家など人が身を隠しやすい場所
※学習塾に通う子どもの安全対策推進委員会「学習塾に通う子どもの 安全確保ガイドライン 」(平成18年)より

ガードレールのある歩道、歩行者専用道路など、すべてに安全な環境を探すことは難しいです。特に就学前の子どもの事故の多くは自宅近くの道路で起こっています。子どもたちは一つのことに注意が向くと周りのことが目に入らなくなってしまいます。危険という観念ができていないので、急に車道に飛び出したりします。
保護者の方は、よく通る道を子どもと一緒に歩き、具体的な場面で「何をどのように気を付けなければならないか」を繰り返し話し聞かせることが大切です。そうすることで保護者も注意すべき危険箇所を把握することができます。