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■外出先で実際にあった危険や困難
※こども未来財団アンケート(2004年)
こうした問題を解消し、妊娠中の女性や子育て世代が安心して外出できるように街の環境を整える「子育てバリアフリー」の取り組みが、各地で広がってきています。子育てバリアフリーとは、公共施設や交通機関、公園、デパートなど、妊婦さんや小さなお子さまを連れた方にも快適に利用できる環境をつくろうという取り組みです。託児所や授乳コーナー、乳幼児といっしょに安心して利用できるトイレなどが設置されれば、外出しやすくなることは間違いありません。
平成16年には、政府の「少子化社会対策大綱に基づく重点施策の具体的実施計画について(子ども・子育て応援プラン)」の中で「子育てバリアフリーの推進」が明記され、具体的な推進項目や目標などが設定されました。早く、こうした取り組みの成果が表れて暮らしやすい社会になってほしいものです。

建築物のバリアフリー化促進
公共性の高い建築物について、段差の解消等のバリアフリー化を推進する。
公共交通機関のバリアフリー化の促進
公共交通機関における旅客施設や車両等のバリアフリー化を推進する。
歩行空間のバリアフリー化の促進
特定経路を構成する道路において、バリアフリー対応型信号機の整備や歩道の段差、勾配等の改善を推進する。
安心歩行エリアの整備
死傷事故発生割合の高い地区約1,000箇所を指定の上、総合的な事故抑止対策を実施する。
安全・快適な道路交通環境の整備
歩道・自転車道等の通行空間と自転車駐車場の整備を推進するとともに、子どもの視点に立った歩道の補修などの改善を推進する。
都市公園のバリアフリー化の促進
段差の解消等を図るとともに、安全確保に努め、安心できる遊び場の環境整備を図る。
河川空間のバリアフリー化等の促進
安心して河川を訪れ、憩い楽しめる河川空間を創出するため、河川空間のバリアフリー化を推進する。
海岸保全施設のバリアフリー化の推進
日常生活の中で海辺に近づき、身近に自然と触れ合えるようにするため、海岸保全施設のバリアフリー化を推進する。
歩車分離式信号の運用の推進
歩行者と車両の通行を時間的に分離する信号制御の運用を推進する。
建築物における事故防止対策の推進
安全対策を推進し、子どもが、安全にかつ安心して利用できる環境を整備する。
劇場等において、乳幼児同伴に配慮した
区画された観覧室の設置の促進
乳幼児同伴の利用者等に対応するため、周囲に気がねなく観覧できる区画された観覧室の設置を促進する。
子育てバリアフリーの意識啓発等の推進
乳幼児とその親が外出する際の遊び場、授乳コーナー及び一時預かりの実施場所等を示したマップの作成等。
輸送分野における子育て支援活動の推進
安全で安心して利用できる幼児送迎サービスを提供するための個別輸送サービスについて実証実験を行い、その普及を図る。
育児にかかる製品の安全性の確保
製品による事故の未然・再発防止及び製品の安全性を図る。

このような目に見える取り組みの他、国民の意識を変えることで、子育てバリアフリーを実現しようという試みも始まっています。「こども未来財団」が、子育て中の母親を対象に外出時の問題などに関するアンケートを実施したところ、「段差をなくしてほしい」という社会への要望以上に、「温かく見守ってほしい」という回答が多いという結果になりました。これを受けて、「こども未来財団」は、身近な子育て応援活動として、名刺サイズの「子育て応援証」を賛同者に配布。ひとりでできる身近な子育て応援として、バスや電車で席を譲る、ベビーカーでの階段の上り下りに手を貸すなどが書かれています。子育て家族をあたたかく見守ってくれる地域コミュニティを見つけたいものです。
■子育て中の母親が周囲に望むこと
※こども未来財団「子育て中の母親の外出時等に関するアンケート調査」より。有効回答数=1069人